ハウススダチの収穫シーズン3月になると、例年徳島新聞には、山口町に隣接した新野町重友地区の生産温室の写真が掲載される。
近年の徳島新聞に掲載された日付は、2008年03月11日、2009年03月10日、2010年03月09日、2012年03月11日、2015年03月18日、2017年03月19日、2018年03月23日、2019年03月08日だ。本稿ではこれらの記事を元に分析する。
これらの記事によると、ハウススダチは阿南市内では新野、桑野、山口、加茂谷の地区で生産されているとする。これらはいずれも山口町を中心として南北東に隣接した地区である。
2017年3月19日の記事(以下画像)から、はじめて「スダチ団地」の文字が登場し、2018年03月23日の記事にも登場した。
2017年3月19日の記事では、その「スダチ団地」には山口町の生産者も参画していることが記載されている。
2018年03月23日の記事によれば、「スダチ団地」の規模はハウス26棟、約92アール、参画者6戸と記載されている。
2018年03月23日の記事では、阿南市は「県内有数のハウススダチ産地」と知られているとし、阿南市全体では新野、桑野、山口、加茂谷地区で約7.8ヘクタール、計47戸で栽培され、関東や関西の市場に向けて例年並みの約170トンの出荷が見込まれている。
2018年03月23日の記事では、収穫シーズンは3~8月中旬で、4,5月が最盛期だとしている。
(地図)「スダチ団地」がある新野町重友地区
2010年と2015年~2019年の記事ではいずれも、冬期の日照時間が長かったため品質の高さにつながったことを挙げている。一方で2009年の記事では、2月以降の天候不順のため日照不足となり、生育が遅れ気味になったという。また2008年や2012年の記事では、冬期の厳しい寒さで品質への影響が心配されたが、暖房の調整で対応したとする。
当地(山口町周辺)は日照時間の長さと、ハウス栽培による露地栽培との差別化に大きい利点があるようだ。
(画像)ハウススダチ産地一帯。新野町重友地区から山口町を望む。
徳島の特産・すだちの温室栽培拠点「スダチ団地」(新野&山口)
参考YouTube